2024.03.25
大きなスケールの仕事と先端技術への挑戦がエンジニアとしての成長を促す
- SE・PM
- 第一金融事業本部
- 新卒入社 non-IT出身
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profile
ニルセン 太河
第一金融事業本部 金融GITS事業部
ABLER推進担当
2017年に新卒で入社し、データの形式を問わないNoSQLDB(※1)に関する研究開発、性能向上などに従事。2019年より第一金融事業本部金融GITS事業部にてABLER推進担当へ配属。AWS(Amazon Web Services)(※2)をメインとするクラウドサービスを使用したシステム基盤構築、運用、保守などを担う。金融機関や法人などさまざまな企業のプロジェクトに参画し、PoC(※3)から大規模な開発案件まで幅広いプロジェクトを手がける。
最上位の要件に応えるプロジェクトで強固な基盤技術の基礎を培う
就職活動において重視していたのは、自分が成長できる環境か、そしてスケールの大きな仕事ができるかという点でした。大きな企業にはスケールメリットがあり、多くの人が関わる仕事を目の当たりにすることで、今後どのような仕事においても役立つ経験を得られると思ったのがNTTデータに入社した理由の一つです。入社前には堅い社風なのではないかと思っていましたが、面接は非常にフランクな雰囲気でした。「君はこういうところが優れているから、こういうことに挑戦してみるといいんじゃないか」と、入社意思に関係なく、私自身に向き合ってフィードバックをいただけたことで、入社したいという気持ちが固まりました。
私自身、文系出身ということもあり、理系出身者が多い中でついていけるかという不安も当初はありましたが、新人研修を進めていくうちにその不安も解消できました。私の入社年次はNTTデータの新卒の文理比率は文系4割、理系6割で、同期にも文系出身者が一定数いることも心強かったです。
入社直後は主にデータベースに関する研究開発を行っており、NoSQLDBの技術研究や性能向上、プロジェクト内のトラブルシューティングなどを担当していました。2019年にABLER推進担当になってからは、幅広い業界・規模のプロジェクトを担うようになりました。金融業界だけでなく法人のお客様のプロジェクトに携わったり、大規模な開発からPoCまで大小さまざまなプロジェクトに参画したりと多種多様な経験を積むことができました。トレーナーや上司が一から丁寧に教えてくれる環境でもあったので、きちんと業務対応できるまで育てていただきました。
現在は基盤系エンジニアとして、AWSをメインとするクラウドサービスを使用したシステム基盤の構築、運用、保守から、周辺技術を用いた技術検証まで多様な業務を担っています。お客様の要望に対して必要な要件を定義し、クラウドサービスを使ったアーキテクチャを考え、実装へと落とし込んでいます。
NTTデータに入社して、お客様の要望レベルが高いプロジェクトを数多く経験できたことが、自身の成長に繋がったと感じています。私たちが構築するシステムの多くは銀行のシステム基盤などであり、お客様のミッションクリティカルな業務に直結します。そのため、きちんと性能が担保されているか、運用・保守が高いレベルで実施されているかという観点を持ちながらプロジェクトに臨んできました。金融業界以外のお客様に対しても通用する最上位の水準のシステム設計やセキュリティ、運用のレベルを知ることができたのは大きな収穫だったと感じています。
先端技術のPoCやプロジェクトリーダーの経験で得たさらなる成長
NTTデータに入社後、さまざまな点でエンジニアとして成長できたと感じています。例えば、入社当初はあまりクラウド系の技術には触れていませんでしたが、今ではAWSでの基盤構築をすべて自分自身で担えるようになりました。また、いつの間にか先輩エンジニアの仕事や話の内容を理解し、吸収できるようになっていることも実感しています。初めて基盤のリーダーを務めたプロジェクトでは、当時自身が経験したことのない技術をキャッチアップしてリードすることになりましたが、これまでに培った知識や考え方を総動員することで無事カットオーバーを迎えられたことが印象に残っています。
いろいろな案件に携わる中で技術的な挑戦の機会が多くあることも自身の成長に繋がっていると感じています。例えば、クラウド上でNoSQLDBと組み合わせてデータを横断的に分析するというPoCを実施するなど、クラウドを使った情報収集基盤や分析基盤構築に力を入れて取り組みました。ABLER推進は幅広い案件を受け持つので、担当する分野の業務要件に合わせて基盤に使用する技術が変わりますが、都度最適なシステムをお客様に届けるために検討することでエンジニアとして幅出しできている実感があります。また、基盤に関するノウハウをチーム内外に還元することも一つのミッションなので、社内の技術ナレッジ検索システムに、得られた知見を発信しています。
NTTデータには優秀なエンジニアが集まっており、学べることは非常に多いです。要件定義書を見た時の業務要件の理解の早さ、顧客の要望に先回りした提案力、技術的な情報収集の早さと深さなど、見習いたい点が多くあります。また、メンバーや組織間の距離が近く、助け合いを大切にする文化もあります。自身がプロジェクトのなかで分からないことがあれば、周囲の社員が積極的に教えてくれたり、その領域に詳しい社員を紹介してくれたりと、助けが必要な時にはしっかりと周りが支えてくれる。そんな社風も魅力であり、挑戦・成長をサポートしてくれていると実感します。
学びを後押しする制度と社風のもと、自身の軸となる技術を磨く
社員の学びや興味への後押しをしてくれる点もNTTデータの魅力です。業界や情報収集のために社外イベントに参加させてもらえるなど、外部から情報を集めてくることの重要性を理解してくれています。IT技術や金融についてはもちろん、領域に関わらず興味のあることを追求させてもらえる環境です。今後の目標としては、クラウド技術やアーキテクト(※4)としてのスキルにしっかりと軸を通してスキルアップしていきたいと思っています。
これまではAWSを中心に扱ってきましたが、これからはさまざまなクラウド製品に精通するためにGCP(Google Cloud Platform)(※5)やAzure(※6)のクラウドアーキテクトの資格取得やスキルアップを目指したいと考えています。NTTデータを通じて各種資格のバウチャーが利用できますし、研修プログラムも豊富にあります。また、NTTデータグループ全体から塾生を募り、トップエンジニアから直接指導を受けることで、次世代のトップ技術者を育成する「技統本塾」でより深く技術を学ぶ社員もいます。学習環境が提供されているので、スキルアップのために存分に活用したいですね。幅広い顧客基盤から得られたナレッジが社内に蓄積されていることや、深い技術の知見を持った方が社内に数多くいることからも多くの学びが得られます。私自身もこれまでに身に付けてきた基盤技術を武器として、お客様により大きな価値を提供できるようになっていきたいです。
クラウド分野は技術の発展が速く、どんどん新しい便利な製品が出てきます。これからは既存のサービスをクラウドに乗せながら組み合わせることで、システムをスピーディに構築したり、拠点を問わない運用・保守を可能にしたり、NoSQLDBやAIと掛け合わせた情報分析を行ったりと、さまざまな活用の可能性があります。だからこそ、基盤技術を軸にしながら多様なオファリングをお客様やチームに対してできる人財を目指しています。「この技術を使うなら、どういう体制が必要か」など、お客様にとって真に使えるシステムを実現するためのマネジメントまで担えるようになっていきたいです。
※1 従来の関係型データベースとは異なる特徴を持つデータベースの一種。非構造化データを効率的に処理するために設計されており、スケーラビリティやパフォーマンスに優れている。
※2 Amazon.comが提供するクラウドコンピューティングプラットフォーム。
※3 Proof of Concept(概念実証)の略。新たなアイデアや原理を実用化する前に、部分的に実施し検証するプロセスのこと。
※4…ITシステムやソフトウェアの設計を担当する専門家のこと。システムやアプリケーションの全体的な構造を計画し、要件を分析して、最適な設計やテクノロジーの選択を行う。
※5…Googleが提供するクラウドコンピューティングプラットフォーム。
※6…マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングプラットフォーム。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです。