2025.01.16

寄り添い、ともに挑む。組織を育むマネジメント

左:金融イノベーション本部ビジネスデザイン室イノベーションリーダーシップ統括部フォーサイト担当 部長 峯村圭介

右:金融イノベーション本部グローバルカスタマーサクセス室BX統括部 統括部長 吉田健志

個人と組織のハブとなり、双方の成長を加速させる

Q:さっそくですが、皆さんはどんな組織づくりを目指していますか?

 

浜野:私は個人、組織の成長にあたり、適材適所のアサインをしながらも今後挑戦すべきことを提案したり、環境を変えることで成長ができないか一緒に考えたりなど、目先だけでない中長期的な成果が出せる組織づくりを心掛けています。

 

山本:私は自分自身がこれまで上司や同僚にはとても恵まれてきたと思っていて、チームで仕事をすることで一人では成しえない成功や多くの経験ができました。仕事に悩むタイプ、自信が持てないタイプの若手社員に対しては、「良いチームで仕事をすることを通じて、多くの経験値や達成感を得てもらいたい」と思っており、私自身がそういう場・チームをつくることができる存在になれたらいいな、と考えています。

 

長谷川:「メンバーに寄り添うだけでなく、ともに考えサポートをする」。NTTデータにはそういう風土がありますよね。私は、目標やビジョンはリーダーがしっかり考えてチームをリードしつつ、メンバーがやり終えた時には「成長できたな」と実感できるような組織をつくっていきたいです。

 

 

Q:社員一人ひとりのキャリア形成については、どう考えていますか?

 

浜野:先述した通り、できる限りメンバーに対して適材適所のアサインをしたいと考えていますが、若手のうちは得意不得意に限らずチャレンジして場数を踏んでほしいです。そこで身に着けた幅広い対応力は、どんな場面においても通用する力になると思うので

 

蔭山:私も「経験が人を育てる」と感じています。若手、中堅を問わず、フォローしてくれる上司や仲間がいるなかで、どんどんチャレンジして欲しいですね。失敗することで、さらに成長する面もあると私自身は思っているので、出来るだけ挑戦の場を設けてあげたいです。最近のビジネスはスピード感が早くなってきているため、時間的な余裕がなくなってきている実情もあります。時間とのせめぎ合いのなかで、サステナブルな成長ができるよう、バランスのとり方を模索しています。

 

山本:組織が向かっていくことと社員がやりたいことを同じベクトルにすることも大切ですよね。私自身、今やっていることが、会社の近い未来、10年後にどうつながるか関心を向けてもらいながら、メンバーのやりたいことを引き出すことを心掛けています。

 

 

左:第一金融事業本部企画部 部長 蔭山雅俊

右:第一金融事業本部金融ITマネジメント事業部ビジネス推進統括部アウトソーシング担当 部長 浜野貴志

「安心できる距離感」が、メンバーの成長を引き出す

Q:では実際に、皆さんの組織では、どういった育成・指導をされているのでしょう?

 

峯村:メンバーとしっかり向き合って、彼らが考えていることを正しく理解したうえでチームを動かすために、意思疎通の量と質に留意していますね。対話の中で相手が受け取りやすい球を投げてあげるなど、工夫を大切にしながら進めています。

 

山本:何でも話せる雰囲気はとても大切ですよね。私は「長所を伸ばす」を信条とし、苦手なところを克服というよりは、得意分野を伸ばすようにして、メンバーおよび組織の成長を目指しています。そのため、部署のメンバーとキャリア面談をする際にも、皆さんそれぞれとの距離を縮めながら個性を把握するよう努力しています。その後もことあるごとにタイミングを見つけ、声をかけることも大切にしています。

 

吉田:業務の面では、私は自分がプレイヤーまでやるところと、メンバーに仕事を任せるところを意識して線引きしています。チーム力が足りないと判断した時は今でも現場に参画し直接指導も行いますし、任せると決めた範囲はメンバーのチャレンジを応援しながら、彼らが失敗しても自分が頭を下げてメンバーを守るようにしています。

 

 

Q:育成・指導を通して、どんな手ごたえを感じていますか?

 

長谷川:私が一番嬉しかったのは、後任候補の課長ができた時でした。彼が「僕は長谷川さんにはなれないです。参考にはしながらも自分のやり方で新しいマネージャーとして、理想のリーダー像を目指します」と言ってくれた時、よい後輩育成が出来たと実感できました。

 

吉田:近しいですが、実際にメンバーが、自分で思っていた実力以上のアイディアを出し、成果を出す姿、自分の想像を超えた成長をみる瞬間。これはチームだから達成できる部分・醍醐味でもあり、リーダーとしてとても手応えを感じますね。

 

蔭山:そうですね。組織のベースとなる個人の成長やチーム力が高まり、その結果サービス開始やお客様から仕事をいただくなど、目に見える成果として結びつくと嬉しいですし、メンバーそれぞれの自信にも結びつくと思っています。

 

 

左:第三金融事業本部e-ビジネス事業部デジタル戦略室 部長 山本洋輔

右:第三金融事業本部保険ITサービス事業部戦略デザイン室 部長 長谷川宏

ともに挑み、一人ひとりがワクワクできる未来を創る

Q:ちなみに、皆さんの組織ではどのような行動が評価につながっていくのでしょうか。

 

浜野:開発現場では特に、限られた時間やリソースの中でゴール達成を求められます。会話を繰り返し、着地点を探して、最大限の成果に結びつくよう、関係者と合意形成しながら、落とし込むことがこの仕事の礎となるため、こういった部分を特に評価しています。

 

山本:そうですね。あとは、自身の目標や業務等で取り組んでいることが会社の目指していることと重なるとさらに良いですね。メンバー自身も目標達成時の組織貢献の実感、やりがい、達成感をより感じられるようになると思います。

 

 

Q:最後に、今後は、どんな組織をつくっていきたいですか?

 

蔭山:金融分野のビジョン「Beyond Finance みらいの社会のつくり手に」のように、これからは、より一層未来の社会の仕組みを作っていけるプロジェクトに関わりたいと思っています。わくわくするようなプロジェクトへの挑戦を自分だけでなくメンバーにも伝えていき、組織でも新たにチャレンジしていきたいですね。

 

峯村:私は新規ビジネスの創出を目指します。この挑戦と並行して、新規ビジネス創出という花火を上げたことのある人たちを増やしていきたいですね。人財育成や組織風土の醸成などにも関わり、若手が管理職や技術職のエキスパートであるテクニカル・グレードを目指したくなるような制度づくりにも貢献したいです。

 

長谷川:私は強みや個性を活かした働き方を推奨していく考えのなかで、お互いの意見をぶつけて共感できる点を見つけ、新たなしくみや価値を共創していく組織、チームづくりを目指したいと思っています。

 

※掲載記事の内容は、取材当時のものです