2024.07.31
全員が「IT未経験×第二新卒」の若手座談会
- SE・PM
- 第一金融事業本部 第二金融事業本部 第三金融事業本部
- 第二新卒入社 non-IT出身
- 記事
- キャリア カルチャー
profile
尾崎 祥吾(左)
第二金融事業本部
JAバンク事業部 第三開発担当
前職はガス管の設計職。2022年にNTTデータへ入社し、JAバンク向けシステムにおける基盤領域プロジェクトを担当。現在はメインフレームの更改プロジェクトに参画中。
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尾角 康太朗(左から2番目)
第一金融事業本部
郵政・政策金融事業部 第二開発統括部 第三システム担当
新卒で家具・インテリアメーカーに入社。店舗での販売や運営業務に従事。2023年にNTTデータへ入社。以来、ゆうちょ銀行向けのスマートフォンアプリ開発プロジェクトに参画。
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大坪 みなみ(右から2番目)
第三金融事業部本部
e-ビジネス事業部 デジタル戦略室
6年制の大学を卒業し、薬剤師として調剤薬局に入職。その後、2024年にNTTデータへ入社。「対面相談予約サービス」などの自社プロダクトのプロジェクトを担当。
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李 雯佳(右)
第一金融事業本部
金融グローバルITサービス事業部 第四統括部 第六開発担当
大学卒業後、物流会社に就職。営業所での内勤と主管支店での営業企画などを経験。2024年にNTTデータへ入社。現在は、クレジット会社向けの業務システムプロジェクトに従事。
ITも金融分野も馴染みがない4名の入社理由とは
――皆様は前職、ITとは異なる業界にいたと聞いています。IT業界に興味を持ったきっかけを教えてください。
李) 大学を卒業後、物流会社に就職しました。現場を学ぶために初年度は営業所配属となり、荷受や荷物管理、問い合わせ対応をしていたのですが、手書き書類の作成やFAXでのやりとりといったアナログ作業の多さに驚いたんです。ITの力を借りれば業務効率化ができそうだと考えているうちに、IT業界に興味を持つようになりました。
大坪) 李さんと同じで、私も前職の手作業の多さがきっかけです。薬局業界全体では徐々にDXが進んでいましたが、現場単位だとまだまだ手作業が中心。患者様の生命に関わる業務なので、人為的なミスが発生しないよう、入念に時間をかけて確認をする必要があります。ITが活用できれば、業務効率を高めるだけではなく安全性の担保や患者様の利便性向上にも役立てられそうだと感じました。
尾崎) 私もお二人と近しいですが、ITの可能性を感じたことですね。新卒入社した会社では、マンションや工場など大型建物に設置するガス管の設計をしていました。扱う資料は紙媒体がメインで工数がかかりやすい業務フローだったんです。効率化するにはITシステムの抜本的な見直しが必要で、自分の力ではどうすることもできませんでした。この経験を通して、業界問わず多くの企業にとってITは需要が高いテクノロジーであることを実感し、自分もITスキルを身につけ多様な課題にアプローチしたいと考えるようになりました。
尾角) 私は、NTTデータのサービスとの出会いがきっかけでした。前職は家具・インテリアメーカーに勤めており、店舗での接客や運営業務とあわせ、セルフレジの待ち時間削減活動に取り組んでいたんです。操作説明のポップ作成や導線づくりなどをしましたが、効果は限定的。そんなとき、NTTデータの『Catch&Go®』というレジを通さなくても決済ができるサービスを知り、ITを駆使できれば、より良いお客様体験をはじめ多様なことが実現できると感じたんです。
――尾角さんはNTTデータのサービスと出会ってからすぐにSEへの転職活動を始めたんでしょうか?
尾角) そうですね。前職の会社は自社内でアプリ開発もしており IT部門はあったのですが、異動するには店舗経験をもっと積む必要があったんです。それなら、一足飛びにSEにチャレンジできる会社へ転職しようと決意しました。『Catch&Go®』との出会いもあって、転職活動を始めた段階から第一候補はNTTデータでしたね。
尾崎) 私も尾角さんと同じような状況で社内にIT部門はあったのですが、狭き門でした。異動するまでに時間がかかりそうだと思い、転職に踏み切ったんです。システム開発がしたかったので、高い技術力と豊富なノウハウを持っていそうだと感じたNTTデータを選びました。
――大坪さんと李さんは数あるIT企業の中からなぜNTTデータを選ばれたのでしょうか?
大坪) IT業界へ転職するなら、課題解決に貢献するだけではなく顧客志向を大切にしながら働きたいと考えていました。NTTデータは、採用サイトやオウンドメディアなど社員インタビューが豊富で顧客志向に関するエピソードもたくさんあったんです。それらを読み、ここならイメージ通りの働き方ができると思えたのでNTTデータを選びました。
李) 私は漠然と“IT業界の仕事”がしたいと考え転職活動を始めました。営業職なども検討していたのですが、IT業界に勤めている家族や友人から「IT業界でどのようなキャリアを目指すにも、まずは開発現場で経験を積み業界理解をしたほうがいい」とアドバイスをもらったんです。開発スキルをしっかり身につけ、自信を持ったうえでさまざまなキャリアの選択肢を広げるほうが自分の力にも会社のためにもなると。それなら、多様なお客様を持ち、上流から下流まで一貫したサービスを提供しているNTTデータがぴったりだと思いました。
――皆様がNTTデータのなかでも金融分野のポジションで入社した決め手は何だったのでしょうか?
尾崎) NTTデータについて調べていると、金融分野のシステムの重要性が目に留まりました。この分野が手がけているシステムは金融業界に閉じずあらゆる業界、ひいては日本経済全体に波及するような影響力があります。大変そうですが、それ以上に大きなやりがいが得られるという期待感から志望しました。
大坪) 私も尾崎さんと同じような想いですね!金融分野のシステムは、さまざまな業界の土台になるもの。そんなシステムを手がけられたら、社会全体に大きく貢献できそうだと思えました。
尾角) 私は「Catch&Go®」との出会いで感じた「決済システムを変革したい」という想いに加えて、金融分野ならではの規模感や社員の人柄も決め手となりました。実は友人がNTTデータに勤めており、入社前に金融分野の方々とお話しする機会を設けてくれたんです。皆さんとても親身になって、仕事のおもしろさや大変さ、入社前に勉強すべきことなどを丁寧に教えてくれて、「こんなあたたかい人たちがいる環境なら、未経験からでものびのび成長できそう」だと思えたんです。
李) 私もそうでした!社会に不可欠なシステムを手がけられる金融分野特有のやりがいとあわせ、未経験からでもチャレンジしやすい雰囲気が決め手でしたね。入社前の面談で部長が来てくださったのですが、フランクに接してくれてとても話しやすかったんです。こんな方が上長を務める職場なら全体の雰囲気もよさそうだと安心感が持てました。
基礎研修や伴走者制度で成長し、各プロジェクトへ
――皆様はIT未経験でのご入社でしたが、研修などはありましたか?
大坪) 研修センターで約1カ月間のIT基礎スキル習得研修があります。用語の理解など基礎的なところから学べるためIT業界もSEという職種もどちらも初めての私にとっては、大変助かりました。ネットワークやデータベース、プログラミング言語などIT要素技術についてはもちろん、開発プロセスについても教えてもらえますし、演習やグループワーク、実践的な知識が身につくプログラムもあります。分からないことがあっても都度質問できるので、取り残されることなく段階的にスキルアップできる環境でした。
尾角) 研修の参加者は全員が金融分野へ第二新卒入社した社員でした。私は李さんと同じタイミングで研修を受け、ほかにも20名ほどの参加者がいました。勉強をしながら横のつながりができたのも良い点だと思います。李さん含め、同期とは今でも気軽に話せる関係です。
尾崎) 集合研修のほかにも立ち上がりを支援する取り組みが充実しています。そのなかのひとつが、現場配属から3カ月ほどかけ特定の先輩社員が伴走者としてサポートをしてくれる制度。オフィスルールや業務の進め方などをマンツーマンで教えてもらいました。私の伴走者は熟練の社員で、専門知識を豊富にお持ちだったのでどのような質問でもすぐに回答してくれる心強い存在でした。
李) 私もずいぶんとお世話になりました。特に印象に残っているのが、業務の向き合い方についてアドバイスをいただいたこと。プロジェクトに入って間もないころ、あるシステムのテスト工程を担当していました。先輩から「この項目をテストする意味はわかる?」と質問されて、はっとしたんです。「ただ作業をこなすだけだと自分の力にはならない。背景を深掘りできると理解が深まりやすいよ」とお話しくださり、業務へ取り組む姿勢が変わりました。
――それでは、皆様の現在のお仕事について教えてください。
尾崎) 入社以来、JAバンク様向けの基盤系プロジェクトに参画しています。機能改修など複数の小規模なプロジェクトで経験を積み、2023年10月からはメインフレームの更改という大規模なプロジェクトを担当しています。私の役割は、ある機能に関わるプロジェクトのリーダーです。機器やシステム構成などを大きく変えるため、ゼロから考えることがたくさんあります。初めての経験ばかりで苦労もありますが、わくわくする気持ちのほうが大きいですね!
尾角) 尾崎さんはすでに複数のプロジェクトを経験しているんですね。私は入社以来、ゆうちょ銀行様向けのスマートフォンアプリ開発プロジェクトに参画しています。要件定義書の作成やお客様との調整業務などをしていますが、はじめの頃は大変でした。不慣れゆえ目の前の業務で手一杯になっていたんです。結果、スキルとして昇華できず焦りを感じていました。そこで、点ではなく面で考え、全体像を把握するよう意識を変えました。振り返ると、その時から成長のギアが入ったように思います。
李) 私はクレジットカード会社様のプロジェクトに参画し、業務系システムの機能改修やアップデートを進めています。製造工程は、協力会社様への依頼することが多いのですが、ちょうどいま小さいツールのコーディング作業を任せてもらえていて。ちゃんと動作するのか不安はありますが、勉強したことを実践できているので楽しいですね。無事に完成したら大きな達成感を得られそうです!
大坪) 研修の効果は現場でこそ感じますよね。私は『対面相談予約サービス』や『セキュリティモニタリングサービス』といった自社プロダクトのプロジェクトに参画しています。コンパクトなプロジェクトということもあって、入社3カ月目ですでに要件定義から設計・製造・試験まで一連の流れを経験できました。前職は決まった手順がある仕事でしたが、いまの仕事は担当領域が広く裁量がとても大きいと感じます。先輩や周囲の方に助けてもらう場面がまだまだ多いので、しっかりスキルと知識をつけ、一人でできることを増やしていきたいですね。
――業界も職域も前職とまったく異なりますが、前職の経験が活かせることはあるのでしょうか?
尾角) 担当しているプロジェクトの工期が年単位のため、前職で培った長期的なスケジュール管理能力は役立っています。また、いまの仕事は社内外のあらゆる方を巻き込みながらプロジェクトを推進することから、前職のスタッフマネジメント経験で得た対人スキルも活かせていますね。一人ひとりにあわせたコミュニケーションができると、プロジェクトを円滑に進めやすいんです。
尾崎) どのような仕事でも、コミュニケーションは重要ですよね。私は前職も協力会社様とプロジェクトを進めていました。目線合わせの大切さや依頼内容の明確さなどコミュニケーションにおいて意識すべきことを押さえられていたのは、私自身も強みになっていると感じます。ほかには、学習意欲の高さも前職で鍛えられた部分ですね。
李) 皆さんと同じで、私もコミュニケーションスキルはとても活かせていると思います。たとえば、意識的に会話量を増やすことで、テレワークがメインでも質問や相談がしやすい雰囲気づくりができています。また、チャレンジ精神と果敢な行動力も前職で身についたこと。失敗を恐れずに「とりあえずやってみる」を心がけ、必要であればサポートを仰ぐ。それが完遂につながるのだと身に沁みていましたから。
大坪) 皆さんは、チームで働くうえで、磨かれてきたコミュニケーションスキルを発揮しているんですね。私は薬剤師をしていたとき、患者様の想いをしっかり引き出せるようヒアリングを大事にしてきました。その経験は、お客様のご要望を形にするシステムづくりにおいて十分に活かせるものだと思っています。
さらに技術を高め、ITでお客様に喜んでもらいたい
――これから挑戦したいことについてお聞かせください。
大坪) いまはまだインプットする期間だととらえています。プログラミング言語やマネジメントスキルなどを習得し、積極的に多様なプロジェクトに参画したいです。所属している事業部では金融分野を超えたサービスを展開しているので、そうした取り組みに貢献していきたいですね。
李) 私は上流から下流まで一貫して担い、プロジェクト全体を把握できるようになりたいです。上長にはすでに目標を伝えており、来月から新たなプロジェクトへ参画予定です。そこで経験を積み、お客様にとって利便性の高いサービスを提供していきたいです。
尾角) 私もプロジェクト全体をマネジメントできるスキルを高めたいです。NTTデータのシステムは品質の高さが強みなので、特に品質管理のスキルを磨きたいですね。いずれは、現在の所属部門の中で、IT業界を志したきっかけでもある非接触型の決済システムの推進など行い、エンドユーザに喜んでもらえるサービスの開発に携わりたいです。
尾崎) 現在任されているのは、社会的な影響範囲がとても大きくやりがいのあるプロジェクトです。それを必ずやり遂げ成功に導けるよう、ITスキルやマネジメントスキルをもっと磨きたいです。いまの仕事はおもしろいですし、もっと活躍したい。これからも同じ領域で価値あるサービスをお届けしたいです。
――最後に、「IT未経験×第二新卒」でNTTデータへの入社を検討している方に向けたメッセージをお願いします。
李) 新卒でも経験者入社でもない“IT未経験×第二新卒”という立場だと、不安はあると思います。私も入社前は、似たようなバックグラウンドを持つ人がいなくて孤独になるかも、業務についていけないかもと不安でした。ところが、研修でたくさん仲間ができ、配属先でも垣根なく接してくれる先輩ばかり。取り残されることなく業務を遂行できています。自信がなくて迷っているのであれば、ぜひ思いきって挑戦してほしいですね。
尾崎) 私は、「未経験の業界にチャレンジできるのは第二新卒のいまが最後かもしれない」と思い転職活動をしていたので絶対に後悔したくなかったんです。まずは自分のなかで大切にしたい価値観を整理し、それが実現できる会社なのかを徹底的に情報収集しました。結果、私はNTTデータに転職して正解だったと感じています。ぜひ、悔いのないよう、しっかり情報収集をしてみてください。同じ第二新卒で悩んだ仲間として、転職がうまくいくことを応援しています!
大坪) 仕事に対する軸や価値観は持っていても、新たなフィールドへ飛び込むとわからないことが多く、やりたいことが明確に定まらないという方もいると思います。私もそうでした。でも、上長が「まずはいろんなことをやってみて、興味があることを見つけられれば大丈夫」と言ってくれたんです。NTTデータなら活躍の場は広大です。経験を重ねるうちに視野が広がり、ビジョンが持てるようになると思うので、まずは目の前の興味のあることにトライしてみてください。
尾角) まったく新しい仕事をスタートするにあたり、自分でも本当にできるのか心配になり、入社前はとても緊張していました。しかし、やさしく接してくれる先輩たちばかりで入社2日目にはもう肩の力が抜けていたんです。わからないことがあっても、それを解決しようとする意識さえあれば問題ありません。私もいまだに勉強の毎日ですが、新たな知識を得るたび成長もやりがいも感じています。IT業界に挑戦するのは、第二新卒のいまからでも遅くありません。NTTデータなら、新たな自分の可能性が必ず見つかります。
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※掲載記事の内容は、取材当時のものです。