2025.01.16

「文系×新卒入社」からシステム開発の第一線で活躍する社員たち

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中田 祐貴(左)

金融イノベーション本部

グローバルカスタマーサクセス室 BX統括部 サービス開発担当 課長代理

大学では社会学・心理学を専攻。2015年にNTTデータへ新卒で入社。開発、営業を経験し、現在はITコンサルタントとして大手銀行のビッグデータ基盤の活用・拡大に向けたコンサルティングや業務改善に従事。

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西尾 大(右)

第二金融事業本部

ろうきん事業部 労働金庫担当 課長代理

大学ではマーケティングを専攻。2017年にNTTデータへ新卒で入社。現在はエンジニアとして、労働金庫の勘定系システム開発・保守・運用に従事し、開発チームのリーダーを担う。

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工藤 来都美(中央)

第三金融事業本部

保険ITビジネス事業部 損保第二担当 主任

大学ではスペイン語を専攻。2018年にNTTデータへ新卒で入社。エンジニアとして大規模システムマイグレーション案件などを経験し、現在は損害保険会社の大規模プロジェクトにおけるPMOチームのリーダーを担う。

文系から挑戦する、ITの力で社会を支える大きな仕事

――皆さんは文系からNTTデータに新卒入社していますね。就職活動時にIT業界、そしてNTTデータに興味を持った理由は何でしょうか?

 

中田) 将来的に成長していくであろうIT業界に興味があり、そのリーディングカンパニーであることからNTTデータに興味を持ちました。特に金融分野は決済インフラなど、生活に近い分野で価値を感じられるシステムを扱っており、それが仕事をする上でのやりがいにもつながると考えました。また説明会やOB訪問で出会った金融分野の方のスマートな人柄にも魅力を感じて入社を決めました。

 

工藤) 私は世の中に変化を生み出して、より便利な世界をつくっていくことができると考えてIT業界に興味を持ちました。またチームで何かを成し遂げる仕事がしたかったため、多くの人と協力してシステムを開発できる仕事にも魅力を感じていました。NTTデータは社内に幅広いキャリアの選択肢があること、そして就職活動で出会った社員の方の考え方に共感することが多かったため入社を決めました。

 

西尾) 私もチームでモノづくりができること、多くの人に影響を与える規模の大きい仕事ができることを軸に就職活動をしていました。IT業界は縁の下の力持ちとしてスケールの大きな社会インフラを支えつつ、新たな仕組みをつくる仕事だと思い、魅力を感じました。その中で、最終的なプロダクトであるシステムを自らの手でつくることのできる開発を志望しており、NTTデータは幅広い分野にシェアを持ち、上流から下流まで一気通貫でサービスを提供しているので、幅広いスキルが身につくと感じて入社を決めました。

 

――それぞれ入社後に開発業務を経験されていますが、当初はエンジニアという仕事にどのような印象を抱いていましたか?

 

西尾) 文系出身かつプログラミングが未経験だったので、仕事についていけるのか当初は不安に思っていましたが、現場配属後、約1年ほどをかけて開発業務に関する多くの学びを得ることができたので安心しました。研修では理系・文系混合でグループがつくられ、同期の仲間と切磋琢磨しながら技術の基本や一連の開発工程を学ぶことができました。

 

工藤) 入社前はオーダーをもとに開発作業をすることが中心だと思っていました。お客様に寄り添える仕事がしたくて当初は営業を志望していたのですが、まずは基本的な知識を深めたいと考えて、入社後は開発への配属を希望しました。実際に現場を経験すると、開発の立場でお客様の要望を形にする方法を検討し、提案できることが分かり、このような関わり方ができるエンジニアもいいなと思うようになりました。

 

中田) 入社直後はIT用語がまったく分からず、拒否反応もありました。しかし最初に配属された部署では先輩や上司、開発パートナーの方々を含め多くの方が手厚くサポートをしてくれました。私も当初は営業を志望していましたが、今となっては新卒で開発に配属されて良かったと思っています。サービスをつくる現場に身を置いて、自分の肌で難しさや楽しさを経験することは重要ですし、その経験が現在でも役立っています。お客様と対話するときも、書籍やネットで語られるような一般論ではなく、リアルな経験を持って仕事を進められることは、開発以外の職務においても大きな武器になると感じています。

周囲のサポートを得ながら成長し、第一線で活躍するエンジニアへ

――入社後にエンジニアとして成長を実感できたのはどんなときですか?

 

中田) 一人称で仕事ができたときですね。入社直後に配属されたプロジェクトでは、お客様からの問い合わせに対し周囲にサポートしてもらいながら答えていましたが、システムへの理解が深まるにつれて自分で考えて対応できるようになり、私個人宛にお客様から相談が寄せられるようになったことで、エンジニアとして自信がついていきました。

 

工藤) 自分一人でできることが増えたことで成長を実感できたのは私も同じです。最初は用語一つとってもわからないことばかりでしたが、「新入社員(若手)は質問すること自体が価値だ」との上長の言葉どおり、遠慮せずに周囲のメンバに質問できる雰囲気がありました。知識が増え、システムエラーが発生してもある程度自力で原因が解析できるようになったり、お客様からの質問や相談に一人で答えられるようになったりしたことで成長を実感しており、段階的にできることを増やしていくことが、自信につながると感じています。

 

西尾) 私は初めて担当した案件で、システムを無事リリースできたときのことが印象に残っています。入社直後に担当したのは既存システムの機能追加を行う案件で、設計からリリースまでを担わせてもらいました。当初はなかなか成果物がつくれず苦しい思いもしましたが、周囲の方に丁寧にフォローいただきながら、リリースすることができました。システムが無事稼働していることを聞いてホッとするとともに、エンジニアとして仕事を達成できたと感じられましたね。業務の中で自ら手を動かしながら学び、成長できているなと実感しました。

 

――皆さんのキャリアの転機はいつですか?

 

西尾) お客様の役員層に向けた提案を実施し、採用していただけたときにはエンジニアとしてより大きく成長した実感を得られました。難度の高い提案でしたが、これまでに身につけたITの知識とお客様の業務の知識を生かしてNTTデータならではの提案ができたことで、お客様から信頼をいただくことができたのだと思います。そこから所掌範囲もさらに広がった実感があります。

 

工藤) 入社後数年経ち、初めてチームリーダーを経験したことでさらに視野が広がったと思います。20名ほどのチームをリードする役割に不安もありましたが、新しいことに挑戦できる期待感も抱いていましたね。リーダーを経験することで、チームが円滑に動くためのチームづくりから考えるようになったり、お客様が求めていることをしっかりとメンバに伝えていくことの大切さを学んだりと、ステップアップできていると感じます。

 

中田) 「プログラミングだけがエンジニアリングではない」、と考えるようになったことが大きな変化です。開発を経験した後に営業に異動したことで「プログラミングは課題解決の手段の一つ」であることに気づきました。お客様とコミュニケーションを重ね、抽象度の高い要件を具現化していくことこそエンジニアリングだと今では考えています。要件の整理や課題をどう解決させるかを考える、お客様や有能な社内のスペシャリストを巻き込むのもエンジニアとして大事な一要素。そこに自分の強みがあると感じ、現在はコンサルタントに異動してお客様の課題に深く入り込み、解決方法を導き出すことに取り組んでいます。

文系・理系の垣根なく、自分次第で選べる幅広いキャリアパス

――現在皆さんが担っている仕事では、どのようなやりがいを感じていますか?

 

中田) 現在はITコンサルタントとして、大手銀行のビッグデータ基盤の活用・拡大についてコンサルティングを担っています。お客様やプロジェクトチームなどさまざまな方々を巻き込み推進していく必要がありますが、それぞれの思いをコーディネートしてより良い方向に進められているときにやりがいを感じます。金融業界は他業界と比べても”IT”の親和性が高く、ITとは切っても切れない業界であり、より先進的な試みを実施したいと考えるお客様が多くいらっしゃいます。そういった背景があり、生成AI、メタバースをはじめ多くの先端技術を活用する開発のニーズがあり、その現場に入れるのも、また経験をアセット化し他業界に展開していけることも魅力に感じています。

 

西尾) 私は勘定系システムの保守・運用プロジェクトで、十数名のメンバをまとめるリーダーを担っています。勘定系システムはミッションクリティカルなシステムであり、高い品質が求められます。そうした環境の中で、大規模な案件を最上流から一気通貫でやり遂げた際には、達成感とやりがいを感じますね。開発中にはさまざまな課題が発生しますが、それを多くの方と協力して形にできたときにはうれしさを感じます。

 

工藤) 私が担っているのは損害保険会社様向けの新規領域プロジェクトで、お客様の複数部署が関わる大規模案件のPMOチームとして進捗や課題の管理を行っています。お客様からお褒めの言葉をいただけることも嬉しいですが、お困りの時に相談してもらえると、信頼関係を築けていることが実感でき、やりがいを感じますね。

 

――あらためて、文系からNTTデータに入社して大変だったことはありますか?

 

西尾) 文系だから大変だったとは感じないです。業務・システムの知識を身につけたうえで、お客様と“コミュニケーションを取りながら要望を実現していく”ことが重要なので、そういった中で文系・理系どちらの出身かはあまり関係ないと思っています。

 

工藤) 実際にエンジニアとして仕事をしてみると、プロジェクト特性やIT知識は非常に幅広いことを知り、文系・理系関係なくそれぞれの専門性を組み合わせて仕事をしていくことが大切だと思うようになりました。

 

中田) 「この人は文系だったんだ」と驚くほど、スキルの高い文系出身のエンジニアもたくさんいます。文系であっても、自分次第でゼネラリスト、スペシャリスト、どちらのキャリアも目指すことができます。

 

――皆さんの今後のキャリアの展望について教えてください。

 

工藤) 当面の目標としては、担当しているプロジェクトを通じてお客様との信頼関係を築くことに注力したいです。将来的には開発スキルを活かして、より多くのプロジェクトに携わるとともに、プロジェクトマネジメントの経験を積んでいきたいと思っています。

 

西尾) 私は今後も開発畑を追求して強みとなる領域を持ちつつ、幅広い領域かつ大規模開発に携われるエンジニアになりたいと思います。将来的には既存の仕組みをより良くしつつ、未来に向けた新しいサービスを提供するような仕事がしたいです。それを実現できる力・仕事がNTTデータ金融分野にはあると感じています。

 

中田) 私はゼネラリストを目指していきたいです。もちろん文系だからということが理由ではありません。私はスペシャリストの方々と顧客・社会の課題を繋ぎ、解決へと導いていく仕事がしたいからです。希望に沿ったキャリアを目指せる環境があるのはNTTデータの大きな魅力の一つだと思います。

 

※掲載記事の内容は、取材当時のものです。